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オルタナティブにいきたい。

取り留めのないことを取り留めなく書き留めるブログ

アヴェマリアを口ずさんで

 伊坂幸太郎陽気なギャングが地球を回す』、和ヶ原聡司『はたらく魔王さま!』読みました。かるーい感想ですが、一応ネタバレを含む内容かもしれないです。

  

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 

  

 黄色い表紙に目出し帽を被ったいかにもな強盗、そして禍々しいフォントで書かれた題字には似合わない「陽気」の文字。ひとつひとつ丁寧に見ていけばなんともちぐはぐな見た目が一際目立つ本書だが、これが中々忠実に内容を表しているかのように思える。

 それは本書の主要人物である4人の銀行強盗が「巻き込まれる」ストーリーだからだ。銀行強盗に巻き込まれるなら普通であるが、犯罪を犯す側の人間が違う犯罪に巻き込まれるというなんとも興味深い展開に惹きつけられた。

 魅力的なのは展開だけではなく、その4人の銀行強盗らにもあった。相手が嘘をついているかどうが見破れる成瀬、精密な体内時計を持つ雪子、相手に気付かれることなくスリができる久遠、そのほとんどがでたらめでも強盗中に演説をやってのけてしまう響野。この4人がそれぞれの特徴を生かして銀行強盗をやってのけるし、ストーリーの展開にもこれが重要に関わってくる。

 話の序盤から独特な世界観が醸し出され、終盤にはああ、あの時のあれがここでこうなるのかの連続。中にはこんなことまでここに繋がってくるのかと思うほどで、裏の裏の裏をかいたような爽快感を味わえた。

 

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

 

 

 近所の本屋で100円で購入。アニメもなかなか面白かったけど2期とかやらないですかね?やらないですか。じゃあ本読まないと続きわかんないですねってことで。

 エンテ・イスラという世界で勇者と死闘を繰り広げた末、ゲートを開き異世界に逃げ込んだ魔王サタンとその部下アルシエルがたどり着いた先は、まったく異なる文明を持ち魔力などの概念が希薄な「東京」だったという話。悪魔だった彼らも限りなく人間に近い存在になり、再び元の世界に戻るために魔王サタンは真奥貞夫として働き始める。そして彼らを追って同じく東京にたどり着いた勇者エミリアもまた遊佐恵美という名で働き生活してたところ、偶然再会を果たすことになる。

 勇者としての義務感が何故かツンデレっぽくなってしまう恵美だが、エンテ・イスラで悪逆の限りを働いていた魔王が真面目に働き、とある事情で魔力を取り戻してもその力で人を救うという信じられない光景を目にし、戸惑うところはなかなか読み応えのある心情描写だった。ちゃっかり東京での生活に馴染んでいる彼らの話が主に展開されているが、もと居た世界についても要所要所出てくるので、その違いも楽しめるし、これからどうなっていくのかが楽しみ。っていっても2巻までは内容知ってるんだけど。

 調べてみたら14巻まで出てるのか・・・まぁゆっくり読んでいきたいシリーズです。

 

 次は『クレイドゥ・ザ・スカイ』を読みたい。