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オルタナティブにいきたい。

取り留めのないことを取り留めなく書き留めるブログ

空には半分の月が輝いていた

橋本紡 ライトノベル ブログ

 最近が人生で一番読書に励んでいると感じる。言ってしまえば現実逃避とあまり変わらないのだけど、せっかくこうして面白いと思える作品を読めたからには、それを読んでどんな感想をもったのか、できるだけ書き留めておこうという思いでたまに思い出して書いてた程度のブログを引っ張り出しているわけである。

 というのも、最近以外に読書をしてした時期は何度かあったんだけど、そのときに読んだ本の内容や、感想は結構覚えていない事のほうが多いということに気付いたからだ。また読み返してもいいんだけど、こうして勢いが付いている時は色んなものに手を出してみたい。それじゃないと同じところをグルグル回ってばかりで新しい発見が出来ないような気がする。とか言っておきながら既に別の媒体でストーリーを知ってるものとかを読むほうが未だに多かったりするんだけどね。へけっ。

 そんなわけで過去に読んだ本のことを考えているうちに、最初はどんな本を読んでいたかを漠然と考えていた。自分で始めて小説を買ったのはたしか中学生で、橋本紡の『リバーズ・エンド』というライトノベルだった。

 

リバーズ・エンド (電撃文庫)

リバーズ・エンド (電撃文庫)

 

 

  当時あまりライトノベルという言葉はあまり聞かず、「漫画のような小説」という印象だった。兄がよく角川スニーカー文庫あたりのライトノベルを読んでいて、本屋でそこらへんの棚をざっと眺めていたような気がする。多分そのとき、この本の表紙の絵の綺麗さに惹かれて買った。内容なんて知りもしなかったが、買うときにちょっと恥ずかしかった記憶がある。今ほどオタクが市民権を得ていなかったような気がするし。

 そしていざ読んでみるとこれが面白い。『リバーズ・エンド』は日常の恋愛小説に見せかけて、その終盤でSFになり、今まで見てきたアニメや漫画とはまったく違う世界に衝撃を受けて、「これはすごい!」と思った。そして2巻、3巻と読み進め、『灼眼のシャナ』、『しにがみのバラッド』、『キノの旅』などと同じ電撃文庫を読むようになった。タタタ人の人(´・ω・)カワイソス。

 そんな中で一番はまったのが、最初に買った『リバーズ・エンド』と同じ作者の橋本紡の『半分の月がのぼる空』だった。

 

 

 ※一応ネタバレ注意で。

 

 まさか実写映画化するとは思わなかった。ましてや吾郎くんの役を大泉洋がやるなんてサプライズにも程がある。まだ観てないけど。

 ストーリーはいたってシンプルだと言ってもいいかもしれない。主人公戎崎裕一が入院する病院の元ヤン看護婦、谷崎亜希子の紹介により、重病患者のいる病棟に入院中の秋葉里香と出会うが、ファーストコンタクトでの失敗から里香のわがままに翻弄されることになる裕一。しかしある日、里香が死を受け入れていることを知る裕一は、彼女と彼女の父との思い出の場所である砲台山まで無茶をしながら連れて行く。

 この1巻は何回も読んだ。この始まりかけているのに儚い恋がとても好きだった。多分映画はこの話に2巻以降の要素も含めていると思うけど、このシリーズは短編集含めて8巻まである。その中で裕一は厳しい現実を何度と突きつけられる。間違いもおかしそうになる。彼は決して強い人間じゃなかった印象がある。むしろちょっと頼りないような、そんな彼が彼なりに向き合っていく様子はぜひ読んでもらいたいところだ。俺も映画観るから読も?

 中学生~高校生くらいの多感な時に読んでいたから、この小説から様々な影響を受けた。秋葉里香は芥川龍之介の『蜜柑』という作品が好きなんだけど、それが現代文の試験に出てきたとき、試験だというのにその話に夢中になった。青空文庫で今の携帯にも入ってます。

 そして一時期ハンドルネームで使ってた「ごろう」も里香の主治医の夏目吾郎から拝借したもの。ちなみにその前はメア。さらにちなみにその由来は、書こうとしてたオリジナルガンダム小説の主人公の名前である。黒歴史中の黒歴史である。しにたい。

 

 そういえばこの本を勧めたら読んでくれて、しかも面白いと言ってくれた友達がいる。将来もしプロポーズする時は、この本に登場する『チボー家の人々』を買おうと話してたが、彼は先日結婚した。命をかけて奥さんのものになったのだろうか。現実はそこまでロマンチックに出来ていないが、それでも彼なりの決意は結婚式で見てきたつもりである。そして彼の結婚で『チボー家の人々』を思い出すあたり、自分は未だにあの頃と変わらず夢見がちで成長しないなと思う。

 

 そんなこんなで、思い出しながら恥ずかしい文章でもいろいろと書き留めていこうと思うわけでした。まる。