オルタナティブにいきたい。

取り留めのないことを取り留めなく書き留めるブログ

世界にはむかつく可能性が多すぎる。

 伊藤計劃虐殺器官』、読み終えました。近くの古本も扱う書店で、外人作家の文庫が並ぶ棚の中にぽつんとこの本があったので、こういう時じゃないと読めないだろうなと思い購入。読み始めたはいいものの、その後『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』とかその他にハマってなかなか進まず、やっと今日読み終えた。最近のイチオシは北条加蓮。かわいい。

 タイトルは小説の中から引用。可能性(ポシビリティ)という割には、遭遇率が100%で形骸化してしまってる嫌な可能性ばかりだというシーンから。

 

虐殺器官

 

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 この本を最初に見かけたのは大学生のころだったと思う。真っ黒な表紙に「虐殺」の文字。確か仙台駅内の本屋の店頭にこの本が置かれてて、それを見たときは何とも前衛的なタイトルの本を置いてるな、と思っていた。

 一見して殺人嗜好のある人物が起こす悲劇とがその哲学についてとか、そんなような話かなと思っていた。確かに悲劇や哲学はあるかもしれないけど、殺人嗜好なんて言葉で片づけられるちゃちなもんじゃなかったし、意味合いも違った。

 

 この本の感想…ぶっちゃけ書ける自信がない。ジャンルという言葉で広義にして、「この手の小説は普段読まないから内容がいまいちよく分からなかった」と言ってしまえば簡単だけど、どんな話だったかはちゃんと分かったつもりだし、話の行く末が気になってページを捲っていたことは確か。

 自信がないというのは、この物語を構成する情報が時に軍事的、言語的、さらには倫理的だったりして、その一つ一つに目を見張る議論が展開されている。それらが絶妙に重なり合ってこの物語が出来上がってるから、どれか一つの事柄に関して取り上げたとしても、他の要素を無視したことに自分自身「言い表せてない」感が出てくるだろうし、かといってすべてに触れるには自分の力量は足りてない。

 率直な感想を言えば、それだけ多方面からのアプローチで描かれた近未来の話が、作者の頭の中に描かれていたのかと思うと、ただただ脱帽した。

 

 この『虐殺器官』がアニメ映画化するということで、兵士の輸送手段に使われていた機械とも生物ともとれる特殊機材だったり、コンタクトレンズのようなものを用いて視界上に表示されるオルタナ(副現実)だったりと、独特の世界観がどのように再現されるのかは是非とも観てみたいところ。公開延期したのが残念。その分『ハーモニー』の公開が繰り上がったから、まだ読んでないけど観てしまおうか迷う。ノイタミナムービー、結局『心が叫びたがっているんだ』観れずじまいだったなぁ。

 

 ちなみに『虐殺器官』を読んでいて、オルタナという言葉が出てくるたびにちょっとにやついてた。一応このブログのタイトルもオルタナ入ってるしね。えっ、屁理屈リテラシー?なにそれおいしいの?