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オルタナティブにいきたい。

取り留めのないことを取り留めなく書き留めるブログ

ジャイロスコープ

はたらく魔王さま! スカイ・クロラシリーズ ライトノベル 森博嗣 読書感想

 森博嗣スカイ・イクリプス』、和ケ原聡司『はたらく魔王さま!4』、読み終わりました。タイトルは『スカイ・イクリプス』に収録されている一番最初の短編、『ジャイロスコープ』から拝借。この間本屋に行ったら、伊坂幸太郎にも『ジャイロスコープ』という短編集があることに気付いたのでこっちも読んでみたい。

 今回は短編集とラノベなのでどちらもサクッと読んでしまった印象。

 

森博嗣スカイ・イクリプス

 

スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

 

 

 本書の最後に綴られた杉江松恋さんの解説によれば、「本来は書かれることがなかった番外編」であるらしい。『スカイ・クロラ』が映画化するにあたって、『クレィドゥ・ザ・スカイ』までで完結したシリーズを補完する形で8つの短編が収録されている。主にシリーズ内で登場した人物の視点で語られているが、話によっては初登場だったり、語り部が誰であると明言されない時もある。後者はストーリーを読み進めていると大体「あぁ、あの人か」と分かるだろうけど、なにせ本編で散々「どういう事だってばよ…」と思わされた分疑いがちにもなる。

 そうして様々な登場人物の視点で描かれてはいるが、これがまたこのシリーズの世界観を広げていてくれて面白い。特に一番最初の『ジャイロスコープ』と、一番最後の『スカイ・アッシュ』が印象深かった。

 『ジャイロスコープ』では、整備士のササクラが語り部となっていて、彼から見たクサナギの一場面が描かれている。二人の会話がこのシリーズで味わってきた雰囲気をはっきりと表しているような気がしたし、短編集の一話目であったこともあり、一気に惹きつけられた。好き過ぎてこの話だけでも2回読んだ。

 『スカイ・アッシュ』は、『スカイ・イクリプス』だけではなくシリーズすべてをこの短編で終わらせたと言える。補完的な作品という事もあり、今までの謎に対するヒントを少しずつ見せながらも、物語が幕を閉じていく様を見ているような感覚。もうこのシリーズは読めないんだな、という寂しさを抱えさせないほど綺麗に終わっていて、補完どころか重要な役割を担っていたんじゃないかと思えるくらい良かった。

 

 改めて、このシリーズを読んできてよかったな、と思わせてくれるような本でした。もし機会があれば、シリーズ全体を読み返して謎解きに挑戦するのもいいかもしれないが、謎解きを差し引いても素晴らしい作品だったと思う。興味のある方は是非読んでもらいたい。

 

 和ケ原聡司『はたらく魔王さま!4』

 

はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫)

はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫)

 

 

  ヴィラ・ローザ笹塚の修繕工事とマグロナルド幡ヶ谷店の改装工事により、住処と職場を一時的に失った真奥が、家主の紹介で海の家に住み込みでお仕事をしに行くというお話。

 海の家なので表紙のちーちゃんは水着である。電車とかで表紙さらして読めねぇな。っていうか電車でラノベ読むといつ挿絵がやってきて、それを他の乗客に見られるのが恥ずかしいので読めない。でもPSPで『STEINS;GATE』はやってたんだよなぁ。電車の中でヒロインたちのシャワーシーンに突入して気まずかったのはいい思い出。

 

 今回の舞台は東京から千葉へ移動している。その間に銚子鉄道に乗ったり、ぬれせんべいアイスを食べたり、犬吠埼灯台に登ったりで、観光要素というと寂しいけれどその土地の要素も楽しめて「…やるな、ライトノベル。」という感じ。三重と千葉にはライトノベルの影響で行きたいと思ってたりする。

 はたらく魔王さま!3でのアラス・ラムスの登場により、正直なところ物語の展開に不安も感じていた4巻目。全然面白かったですすいませんでした。はやくエミリアがデレるところ読みたい。