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オルタナティブにいきたい。

取り留めのないことを取り留めなく書き留めるブログ

ラッキーストライク

イリヤの空、UFOの夏 ライトノベル 読書感想

数か月前の自分のブログを読み返すと、手探りで書いていた本のレビューでも意外とちゃんとしてるなと思った。文章力とか語彙力で言ってしまえば大したものではないけど、その時自分が思ったことをしっかりと言葉にしようという感じが出てた気がする。やるじゃん俺。

ここ最近は仕事を始める準備を言い訳にしてあまり本を読まなかったり、読んでも感想を数行程度で書いて終わりにしてたので、ここいらでまたちゃんと書き始めたい。ちょうど今電車通勤で30分くらい使っていて、その間に伊坂幸太郎の『陽気なギャングの日々と襲撃』をちょこちょこ読んでる。最初の方が短編っぽいので読みやすいし、降りる駅に着いたくらいで気になる展開に差し掛かったりして、電車降りたくなくなる。

ってな感じで読書熱が再熱してきたので、また色々と本のレビューもちょこちょこと書いていきたい。とりあえず今回はすでに読み終わっていた秋山瑞人イリヤの空、UFOの夏 その4』の感想を書きます。

 

ネタバレはいるから自己責任でね☆

 

 イリヤの空、UFOの夏 その4

 

イリヤシリーズ最終巻。前巻で伊里野を連れて逃げることを決意した浅羽。2人の逃避行に一時的に訪れた穏やかな日々に希望さえ感じられたが、長くは続かないどころか最悪の結果を招いてしまい、目も当てられない状態になってしまう伊里野。それでもなんとか2人で目的地に辿り着くも、そこに居たのは逃げる目的だった榎本。そこから自体は一気にクライマックスへ突入していく。

最終巻という事で、このストーリーの中の世界で起きていたことがすべて明かされる。この世界でいったい何が起きていたのか、伊里野というまだ中学生の少女が背負っていたものは何だったのか、それに浅羽がどう関係していたのか、榎本や椎名といった大人たちはこの2人に対してどのような意図を持っていたのか。

登場人物たちのそれぞれの立場から考えさせられるようなストーリーだった。世界の命運を背負わされた伊里野だったり、あまりに非常なを突き付けられた浅羽だったり、少年少女の純粋な感情さえも利用しなければならなかった榎本や椎名だったり。一大危機に一丸となれなかった世界のしわ寄せが、この登場人物に、最終的には伊里野に押し付けられたような、そのやりきれなさが浅羽を通して伝わってくる。

いやぁ、4巻通して中々ボリュームのある世界観を堪能できたと思います。友達が好きだって言ってたのも分かる気がする。うん、ほんとに。